お正月にやってはいけないこと10選|意外と怖い日本のタブーとは?

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お正月は一年で最も大事な行事の一つで、「年神様(としがみさま)」と呼ばれる一年の神様を迎える時期です。

そのため、昔から

  • せっかく来てくれた神様に失礼にならないように
  • 運気を逃さないように

などの考えから、様々なタブー(やってはいけないこと)が伝えられてきました。

この記事では、

お正月にやってはいけない意外と怖い日本のタブー10選

をわかりやすく解説していきます。

目次

お正月の意外と怖いタブーって何?

お正月三が日は、神様をお迎えする特別な期間です。

そのため、昔から神様への冒涜(ぼうとく)や新年を不吉にしないためにさまざまなタブーが伝えられてきました。

年神様は初日の出とともにやってくると言われ、大晦日から三が日にかけて家に滞在するとされます。

そのため、年神様を喜ばせるためや、運気を守るために「やってはいけないこと」が生まれました。

なぜお正月に「やってはいけないこと」があるのか

お正月にタブーがある理由は、

年神様や福を逃がさないため

新年の神様である年神様は「福(幸せ)を持って家に来てくれる」と信じられており、この神様を払いのけてしまうのが縁起が悪いと考えられています。

逆に言えば、家を清めて神様を迎えるために大掃除をしたり、おせち料理で神様をもてなしたりするわけですが、年神様が来てからは、

  • 掃き掃除をしない
  • 水仕事をしない

といった習慣が生まれました。

こうした伝統は科学的根拠ではなく、古い信仰や言い伝えによるものです。

とはいえ、こうした風習を知っておくと、日本の文化や歴史を感じられますよね。

年神様とお正月の関係|信仰・風習の由来

年神様(年の神様)は、新年の幕開けとともにやってくると考えられ、初日の出はその到来を象徴しています。

昔から山や海に初日の出を見に行くのは、神様への礼拝でもありました。

年神様を迎えるために、

  • 門松(かどまつ)
  • しめ縄(しめかざり)
  • 鏡餅(かがみもち)

などのお正月飾りを用意し、おせち料理でおもてなしをするのが日本独特の風習です。

これらはすべては、

年神様を家に招き、新しい年の無病息災や幸せを祈る

ためのものです。

一方で、三が日の間は神様の力が強く働いている時期とされ、先述のように

掃除や洗濯などで年神様を追い払わないように

という言い伝えが今も残っています。

日本の伝統文化と縁起担ぎの考え方

日本の伝統では、「縁起」をとても大切にします。

お正月には縁起物を用意したり、縁起の良い言葉(賀詞)を使ったりして一年の幸せを願います。

おせち料理の食材一つひとつにも意味があり、たとえば

  • 黒豆は「まめ(勤勉)に働けるように」
  • 栗きんとんは「金銀財宝を願って」
  • 海老は「長寿を願って」

というように、それぞれ縁起の良い意味が込められています。

こうした縁起担ぎの考え方のもと、

一年のはじめに良くないことをすると運が下がる

と信じられてきました。

お正月のタブーはどれも「神様への敬意や幸せを願う気持ちから生まれたもの」なのです。

現代では全部を厳守するのは難しいですが、由来を知ることでお正月をより意義深く過ごす参考になります。

お正月にやってはいけないこと10選

お正月に伝えられている代表的な、

お正月にやってはいけないこと10選

をご紹介します。

どれも言い伝えや迷信ですが、理由を知れば意味がわかります。

1. 掃除をする|年神様を追い出す行為とされる

掃除全般は三が日中は控えます。

理由は、

年神様はお正月に家に訪れ、福をもたらしてくれる

とされるからです。

掃除で床や庭を掃くと、せっかく来てくれた年神様や福を払い出してしまうと考えられています。

また、

お風呂や台所・トイレの掃除や洗濯などの水仕事は、年神様を水で洗い流す

ことになるとも言われ、三が日は避けるのが無難とされています。

現代では普通に掃除しますが、「元旦に掃除したから運が逃げた」という言い伝えもあるため、

できれば正月飾りの前に大掃除を終わらせ、新年には軽めの掃き掃除で済ませるのが昔の習わし

です。

2. ケンカをする|一年中不和になると信じられている

お正月は家族で仲良く過ごす期間です。

元旦から喧嘩や言い争いをしてしまうと、せっかく招いた福が逃げてしまうとも言われています。

昔から、

笑う門には福来る

ということわざがあるように、年の初めは笑顔で迎え、ケンカは控えた方がいいとされています。

実際、家族が笑顔だと新年早々良いスタートになりますよね。

3. お金を使う|金運が逃げるという迷信

お正月はお財布のヒモを緩めすぎないようにしましょう。

元旦に大量にお金を使ってしまうと、その年はお金が貯まりにくいという迷信

があります。

ただし、お賽銭(神社へのお金)は神様へのお礼なので例外で、

願い事をするためのお金だから運気が逃げるわけではない

と考えられています。

現代では初売りや福袋を楽しむ人も多いですが、この言い伝えを知ったうえで計画的に使いましょう。

4. 四つ足の肉を食べる|仏教的タブーの名残

牛や豚、馬など、

四足歩行の動物の肉を食べないという風習

があります。

これは奈良時代に天武天皇が僧侶に肉食禁止令を出して以来、神仏にお供えする料理から四つ足の肉が除かれてきたためです。

仏教では殺生を避ける考えもあります。

ただし、鶏や魚は足が二本・無いので対象外とされ、現在でもおせちにはかまぼこや海老などが入っています。

このタブーは昔ほど厳しくありませんが、おせちに牛豚肉を入れない伝統は続いています。

5. 水を汲む・洗濯する|水神様を汚すとされる

お正月の三が日は水仕事を控える

という言い伝えもあります。

水には年神様や水神様(みずのかみさま)をイメージする力があり、

水を使うことで神様を洗い流してしまう

と考えられました。

具体的には、

  • 洗濯
  • 皿洗い
  • 井戸水汲み

などを避けます。

また、元日に沸かしたお湯や洗い物は福を流してしまうので行わず、鏡開き(水を使わない餅割り)まで食べずに残しておく家庭もあります。

現代では普通に水仕事をしますが、この伝統を知れば「なぜ元日に洗い物がないのか」が理解できますよね。

6. 髪を切る・爪を切る|「体を切る」ことは縁起が悪い

元旦に髪や爪を切るのも避ける風習

があります。

これは、

包丁など刃物を使うこと自体が縁(えん)を切ることを連想させる

とされ、縁起が良くないためです。

同じ理由で、

元旦に包丁を使わない(料理は前日に済ませておく)習慣

も生まれました。

また、

「新しい年に体を切る」ととらえ、寿命や体調に悪い影響があると信じる説

もあります。

現代では気にせず髪を切る人も増えていますが、

心配な人は元旦は髪を切らず、年明け2日以降に行うと縁起がいい

とも言われます。

7. 薬を飲む|一年中病気になるという言い伝え

薬の服用については中国など東アジアで特に言われる迷信ですが、日本にも似た話があります。

旧正月(中国のお正月)では、

元日に薬を飲むと一年中病気になる

と言われ、年末年始にわざと医者に行かない人もいるほどです。

日本ではそこまで一般的ではありませんが、一部で

元日に薬を飲むとその病気が治らない

というおまじないのような話があります。

ただし、健康のために

薬が必要な場合は飲み忘れないようにし、無理に我慢する必要はない

ので、薬が必要な人は頑なに守る必要はないので勘違いしないようにしましょう。

8. 午前中に寝る|「怠け者になる」と昔から言われる

お正月三が日は、早起きして活動的に過ごすのが昔からの教えでした。

午前中(朝)に寝てしまうと怠け者になる

と言い伝えられ、寝正月を戒めていたのです。

中国の旧正月の習慣では「元日には昼寝をしてはいけない」という説もあり、「昼寝をするとだらだらした一年になる」と言われます。

日本でも年末にしっかり起きて年越しをし、新年から寝坊しないようにしようという意味合いがあります。

現代では家族とゆっくり過ごしたり初日の出を見に行ったりする人も多く、あまり気にしなくてもよさそうです。

9. 火を使いすぎる|「火事を招く」との言い伝えがある

お正月三が日は火を使う回数を少なくするのが昔の習わし

です。

昔から、

年の初めに長時間煮炊きや火仕事をすると火事を招く

と言われ、元日の料理は前夜に済ませて火を使わないで食べる風習が生まれました。

また、台所には荒神様(こうじんさま)という火の神様が宿るとされ、お正月は荒神様にも休んでもらうという考え方もあります。

さらに、煮物の灰汁(あく)を出すと「あく(悪)」を出すともいわれ、

新年三日間はできるだけ煮炊きを控えておせち料理で過ごすように

なりました。

現代の家庭では普通に料理しますが、火の扱いには注意しましょう。

10. 喪中の参拝・飾り物|死を穢れ(けがれ)とする考え方

身内に不幸があって喪中の期間が続いている場合は、祝い事を控えるのが一般的

です。

神道では死は「穢れ」と考えられ、

故人が亡くなって間もない間は年神様を迎える正月の飾りや豪華なおせちも避けるべき

とされてきました。

具体的には、門松(かどまつ)や鏡餅などのお正月飾りを飾るのはマナー違反とされ(喪中に飾ると「祝いごと」とみなされてしまうため)、正月料理も控えめにする家庭があります。

ただし、

喪中でも忌明け(仏教で49日、神道で50日)を過ぎていれば神社への初詣は差し支えない

とされています。

現在は個人の考え方や地域差もありますが、「喪中は静かに過ごす」という伝統を知っておきましょう。

実際どうなの?現代におけるお正月のタブーの捉え方

現代では、上記のようなお正月のタブーはほとんど迷信(めいしん)・おまじないとして扱われています。

科学的根拠があるわけではなく、昔の人たちの知恵や言い伝えの一部です。

実際のところ、これらの言い伝えをすべて守るのは難しく、ほとんどは「縁起物のひとつ」として軽く受け止められています。

もちろん、年末年始で体調を崩さないように無理は禁物。

元旦に掃除しても運気が下がるわけではありませんし、体調管理を最優先しましょう。

迷信と科学の狭間にある風習

お正月のタブーは、昔の人が幸せや健康を願って生み出した風習です。

迷信とまでは言えなくても、

科学的には「何も影響はない」ことばかり

たとえば「元日に髪を切ると不幸になる」という言い伝えは迷信であり、実際に髪を切るかどうかで運命が変わることはありません。

しかし、こうした話を家族や友人と話題にすることで、お正月の雰囲気を盛り上げる楽しみ方もあります。

大切なのは縁起担ぎを理解しつつ、現代生活に合った形で楽しむこと

です。

信じる?信じない?SNS世代の反応は

最近は、SNSやテレビなどでお正月のタブーが話題になることもあります。

若い世代は「縁起もの」として気楽に受け止める人が多く、「#お正月タブー」などのハッシュタグで遊び感覚で投稿することもあります。

たとえば、

お正月、初日の出前に寝てしまうとどうなる?

といった疑問をネットで検索して遊ぶ人もいるようです。

もちろん、信じるか信じないかは人それぞれ。

新しい情報があふれる現代では、伝統を「話のネタ」として楽しみつつ、無理なく守れることだけ気をつけるという人が多いようです。

「怖い話」として楽しむ現代のトレンド

お正月のタブーや迷信は、時に「怖い話」としてエンタメ化されることもあります。

「三が日に包丁を使うと縁切りの地獄に落ちる」など、オーバーに話題になることがありますが、これらはあくまで創作も交えた都市伝説です。

お正月の怪談や不吉な話がテレビ番組やYouTubeで紹介されることもあり、そういったコンテンツを見て「ちょっと怖いけど面白い」と言って盛り上がるのも現代の楽しみ方の1つです。

伝統をまるごと信じるより、

話題として「みんなでワイワイ楽しむ」ものと考えればいい

と思います。

まとめ

お正月に「やってはいけないこと」は、

いずれも日本の伝統文化や年神様への信仰から生まれたもの

たとえ現在ではほとんど迷信扱いでも、由来を知ることで

家族みんなが元気で過ごせますようにという先人たちの願い

が見えてきます。

紹介した10個のタブーを気にするかどうかは自由ですが、おせちを食べながら「昔はこう言われていたんだよ」と話題にすれば、お正月がより楽しくなるかもしれません。

何よりも怪我や風邪など体調管理を大切にし、家族や友人と笑顔で新年を迎えましょう。

ハル

「お正月は何をするのかの人気ランキング」をまとめています。気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

1972年生まれ。
将来の夢はプロブロガー&ギターリスト。
外はおっさんでも中は夢を追いかける純粋な少年の心をもつ。
時間と収入の自由を追い求め今日も突っ走る。
夢を追いかけ追いつきます!

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