唇は肌よりも角質層が薄く、皮脂腺や汗腺がほとんどないため水分を保つ力が弱いと言われています。
空気の乾燥や冷たい風にさらされるとすぐ荒れやすく、マスクの摩擦や香料・保存料を含む化粧品も刺激になります。
さらに、唇を舐める・かむなどの癖や、ビタミン不足や体調不良などの内的要因が重なるとガサガサになってしまいます。
この記事では、明日までに唇の荒れをなんとかしたい人のために、
- 即効性のあるケア方法
- おすすめアイテム
をご紹介します。
唇が荒れる主な原因とは?

唇が荒れるのは外側からの刺激だけでなく、生活習慣も深く関わっています。
原因を理解することで再発を防ぎやすくなるので、チェックしてみてください。
乾燥・寒さによる影響
唇の角質層は薄く、皮脂腺がほとんどないため水分を保持する力が弱いです。
冬の乾燥した空気や冷たい風、冷暖房などに長時間さらされると、わずかな水分まで蒸発してガサガサになります。
外出時はマスクやマフラーで風を防ぎ、室内では加湿器を利用すると乾燥を抑えられます。
マスクや摩擦による物理的刺激
マスクは湿気を守ってくれる反面、素材やゴムの当たり方によって摩擦が生じ唇の表面に細かな傷ができます。
また、頻繁にマスクを取り外すことで水分が蒸発しやすくなり荒れを招きます。
肌触りの良いコットン素材のマスクを選び、こまめに取り替えることが大切です。
リップや化粧品によるアレルギー反応
香料や保存料、着色料を含んだリップや口紅は刺激となり、人によってはかぶれやアレルギー反応を起こす場合があります。
メントールやミントなどの清涼成分が入ったリップはスースーしますが、刺激で余計に荒れることもあります。
低刺激のリップへ切り替えたり、一度成分を確認してみましょう。
ビタミン不足や体調不良などの内的要因
食生活の乱れや睡眠不足、ストレスなども唇の状態に影響します。
ビタミンB群や鉄・亜鉛が不足すると皮膚や粘膜の再生が遅くなり荒れが続きやすくなります。
また風邪や体調不良で免疫が落ちると、口唇ヘルペスなどの症状が出ることもあるため、体の内側から整えることが大切です。
唇の荒れを1日で治す方法7選

ここでは、今日からすぐにできるケアを7つ紹介します。
どれも簡単なので、症状に合わせて試してみてください。
1. 高保湿のリップクリームをこまめに塗る
乾燥した唇には、水分と油分をバランス良く補う必要があります。
保湿力が高く、
- ワセリン
- ミツロウ
- シアバター
- セラミド
などの油分を含むリップクリームは水分蒸発を防ぎます。
日中は2~3時間おき、特に食事の後や歯磨きの後には必ず塗り直しましょう。
就寝前にもたっぷり塗ると翌朝の状態が改善
します。
2. ワセリンやバームで油分を閉じ込める
ワセリンは皮膚の上に油膜を作り、水分の蒸発を防ぐ優れたアイテムです。
無香料で刺激が少ないため、アレルギーが気になる方にもおすすめです。
普段使っているリップクリームの上から重ね塗りするだけでも保護効果が高まります。
外出時はもちろん、夜寝る前にワセリンを厚めに塗り乾燥から守りましょう。
3. ハチミツパックで集中保湿

ハチミツには、アミノ酸やビタミンC・B群・ミネラルが豊富に含まれており殺菌作用と保湿効果があります。
純粋な国産ハチミツを唇に塗り、ラップを上からのせて5〜10分待ちます。
時間が経ったら優しく拭き取り、保湿リップで仕上げます。
ワセリンと1:1で混ぜて塗ると、より油分が閉じ込められます。
4. ラップパックで寝ている間に集中ケア
夜寝る前にリップクリームやワセリンをたっぷり塗り、薄いラップで覆って10分ほど置くと美容成分が角質層に浸透しやすくなります。
温めた蒸しタオルを軽くあてるとさらに効果的です。
長時間ラップを付けたままにすると逆に乾燥を招くことがあるので、
数分で外すのがポイント
です。
5. 水分補給とビタミン摂取で内側からケア
体の水分が不足していると唇も乾燥しやすくなるため、こまめな水分補給が必要です。
食事ではビタミンB群を多く含む豚肉・レバー・納豆、ビタミンCが豊富なフルーツや野菜を意識して摂りましょう。
鉄や亜鉛は、貝類や大豆製品に多く含まれます。
サプリメントに頼りすぎず、バランスの良い食事を心がけてください。
6. 低刺激のリップに切り替える

メントールや香料、着色料が入ったリップは清涼感がありますが、刺激となり荒れの原因になる場合があります。
成分表示を確認し、
- 無香料
- 無着色
- アルコールフリー
など刺激の少ない製品に切り替えましょう。
肌にやさしい成分としては、セラミド、シアバター、ミツロウなど
があります。
7. 唇を舐める・触る癖をやめる
唇が乾燥すると舐めたくなりますが、唾液が蒸発すると水分まで奪われて余計に乾燥が進みます。
舐めることで唾液に含まれる消化酵素が刺激になり、炎症を起こすこともあります。
無意識に触ったり皮をむいたりするのも厳禁です。
リップクリームを持ち歩き、乾燥を感じたら塗って癖を断ちましょう。
おすすめの即効ケアアイテム5選
次に、1日でも効果を実感しやすい人気のリップクリームやマスクをご紹介します。
薬用リップからオーガニックまで幅広く選びました。
ニベア ディープモイスチャーリップ(医薬部外品)
有効成分のビタミンE・グリチルレチン酸が荒れとひび割れを防ぎます。
- ハチミツ
- オリーブ油
- アミノ酸系保湿成分
- トレハロース
- ローヤルゼリー
など5つの保湿成分を配合し、SPF26/PA++で紫外線対策も可能。
高保湿ながら薬局で手に入りやすく、日中の外出用としても人気です。
キュレル リップケアクリーム
「密着コート処方」で潤いを閉じ込め、セラミド機能成分が角質層まで浸透して外部刺激から守ります。
抗炎症成分配合で、荒れやすい唇をやさしくケア。
無香料・無着色で敏感肌向け。マスクや摩擦による刺激が気になる人におすすめです。
メンソレータム プレミアム メルティクリームリップ
スクワランと複数のセラミド(2・3・6II)が配合され、SPF26/PA+++で日焼け対策もできる高保湿リップ。
無香料タイプもあり、乾燥がひどいときや外で塗り直せないときに重宝します。
体温でとろける使い心地が特徴で、なめらかにフィットします。
ジョンマスターオーガニック リップカーム
6種類のオーガニックオイルとミツロウを配合し、USDAオーガニック認証を取得。
香りはシトラス・バニラ・ペパーミントなど複数あり、しっとりしているのに軽い付け心地。
100%天然由来成分で子どもや妊婦さんも使いやすいのが魅力です。
ラネージュ リップスリーピングマスク
ベリー果実コンプレックスとビタミンCがうるおいと角質ケアを両立し、ココナッツオイルやシアバターが保湿。
夜用マスクとして人気で、甘い香りのラインナップも豊富です。
就寝前に塗るだけで翌朝しっとり。SNSでも話題のアイテムです。
唇の荒れを防ぐために日常で意識すべきこと

即効ケアで改善した後も、普段から乾燥を防ぐ習慣を身につけることが大切です。
ここでは予防のポイントをまとめました。
室内の湿度管理とこまめな水分補給
冬は加湿器や濡れタオルで室内の湿度を保ちます。
エアコンの風が直接当たらないようにし、水や白湯をこまめに飲むことで体の内側から潤します。
カフェインやアルコールは、利尿作用があるため飲みすぎに注意しましょう。
マスクや化粧品の素材を見直す
肌に合わない素材や香料が刺激となる場合があるので、コットン100%のマスクや無香料・無着色のリップや口紅を選びます。
新しい化粧品を使うときはパッチテストを行い、異常がないか確認しましょう。
食生活の改善で内側から整える
ビタミンB群や鉄、亜鉛などを意識的に摂ると粘膜の代謝が整います。
肉や魚、豆類、海藻、緑黄色野菜、果物をバランス良く食べ、睡眠と休息をしっかりとりましょう。
ストレスをためすぎないことも唇の健康には重要です。
まとめ

唇が荒れる原因は乾燥した環境や摩擦、刺激のある化粧品だけでなく、ビタミン不足や体調不良など内側の要因も関係します。
- 保湿力の高いリップクリーム
- ワセリン
- ハチミツパック
などで集中的にケアし、こまめに水分と栄養を補うことが大切
これらを使いながら食生活や生活習慣も整えれば、ガサガサの唇もつややかに変わります。
乾燥がひどい場合や症状が改善しない場合は、皮膚科を受診し適切な治療を受けることも大切です。


コメント